楽しけり

新規が伊野尾沼で右往左往しています

「コードブルー」のことを書かないと先に進めない。

(数日、家を離れていたので過去からタイムスリップしてきたかのような内容ですみません。ありとあらゆる雑誌と「I/O」抱えて帰ることを楽しみに、今日の仕事頑張ります)


いやはや大変なドラマを見始めてしまったものです。

前クール、裕翔くんが出てくるからと言って「母になる」を見ていましたが、すぐに号泣するわ、ついつい考え込んだりするわ、日常に差し支えるので困っていました。それほど、影響力があるドラマだったということですね。(影響受けすぎ)

そして今期。「孤食ロボット」「ウチの夫は仕事が出来ない」それぞれ、考えさせられるところはあるにせよ、基本的にほわほわとした気持ちで見られる安心なドラマたちです。このオタクは、美味しいお菓子を食べるような気分で見ています。あぁ美味しかった、もうちょっと欲しいな、ってリピートしたりもします。

でも、今期JUMP が出るドラマがもう一つありました。「コードブルー」。我が家は長らくテレビがありませんでしたので、この作品も今まで全く知らなかったのですが、内容がドクターヘリ、救命救急などと聞いて、困りました。これ、確実に生死を扱うドラマだ…。でも、とりあえず録画だけはして、先日漸く見た訳です…が、皆さん、平静にちゃんと見られてえらい。感想が大人。オタク、だいぶ平静ではいられませんでした。ゴメン、大ちゃんのことも考えられなかった。見ている間、続きが気になって気になって、CMを飛ばすのもおぼつかず、みっともなく泣きながら、画面をひたすら見つめていました。やだなぁ、こんなにすぐドラマ見て泣いて。白石先生(新垣結衣さん)にいつの間にか感情移入して見ていて、一緒に現場の割り振り考えたりハラハラと患者の様子を見守ってしまいました。ドラマなのに。そもそも医療従事者でもないというのに。山車と壁に挟まって瀕死の子供を前に処置しながら、さらにまだたくさんの重傷者がいて。頼れるメンバーには限りがあって。1分1秒が死ぬ程惜しい。その状況で藍沢先生が来てくれると分かった時の気持ち!安堵のあまり、また泣けました。

なるほど、これだけ嵌まり込んで見ることが出来るドラマなのなら、人気があるはずです。2話もすごく楽しみな気持ちと、少し怖れる気持ちで見ました。というのも、子どもが辛い目にあうというシチュエーションが歳とともに本当に苦手になって1話ではその点でもシンドくて仕方がなかったからです。シンドいのに目が離せないまま見て、重傷の子ども(しかも名前がゆうとくん)のお父さんが、「仕事だなんて言わないで一緒にお祭りに行ってやっていれば…」と泣くシーンなんてツラいからなんでこのシーンを入れるんだ!と泣き言を言いそうになりました。ただ、救けられた命とだけ描かれていればもう少し平静に見られるのに。一人一人生きている背景があり家族があることをあらためて示されると辛いじゃないか。それでも、終盤の1シーンに、ゆうとくんの書いた短冊、お父さんが「駅長じゃないのに」と泣きながら言っていたあの短冊が、同じゆうとくんの字で「員」と書き直されて笹に揺れているのを見て、安堵のあまりまたダラダラとみっともなく泣いてしまいました。そうか、字が書けるまでに回復したのだね、ゆうとくん、良かった…。

だからこそ、2話の藍沢先生がフェローに喝を入れようと、「この意識のない患者で練習しろ。絶好の練習台だ。生きた患者で練習して医者は上手くなる」というようなことを言っているシーンには、大いに反発してしまいました。実際、自分が患者として通院入院した際には、重症であるほど、人間というよりは「貴重な症例」として扱われた感が強かったので、表立ってそうは言わずとも、医療に携わる側としてそういう側面はあるのだろうなと思うのです。一人一人の患者の気持ちなど考えている間に、的確で迅速な処置で一人でも多くの命を救うべきだし、1秒でも早い処置がその後の回復に大いに関わってくることも、頭では良く分かっています。医学生や研修医の皆さんには、貴重な症例で勉強してもらうことも大切。でも、患者側からしてみると医学の発展に貢献する喜びより、同じように生きている感情ある人間の一人として扱われないかなしさの方が優ってしまうこともあります。ワタシはそんなに出来た人間じゃなかったですね。あの、ちなみに酷い目にあったとかではないですよ。丁寧に大事に扱って貰いましたよ。ただし、患者って人間じゃないな、という気がしただけで。

だから、緋山先生が真摯に患者とその家族に向き合って話していたり、普段あまり表情を変えないナースの冴島さんが、重傷の子どもが大事に持っていたクマちゃんを優しく点滴台に吊るしてあげるシーンや、あたかも冷血なような発言を繰り返す藍沢先生が、「4歳と7歳の子供だ、お母さんと同じ病院に搬送を」と言うシーンなどで、救われる思いになったりするのです。


いやはや、感情移入し過ぎですね 笑。これは3話以降も楽しみなんですが、同時にシンドくも思いながら見なくてはならなさそうです。「孤食ロボット」「ウチの夫は仕事が出来ない」で心を緩めながら、頑張ります。そして、やっぱり、フェローのみんな!早く育って!その意味でも見ていてシンドいよ。まずは2話で横峯先生の成長が見られて良かったよ!(横峯先生て、実習中に自分の適性について考えなかったのかな…)あと、完全に大ちゃんきっかけで見ているので、大ちゃんありがとうね!