楽しけり

新規が伊野尾沼で右往左往しています

オリコンとBillboardの違い(個人的なまとめ)

まずは。
あぁあ…良かったよぅー。
Hey!Say!JUMP、23作連続シングル首位 | ORICON NEWS

 

【ビルボード】Hey! Say! JUMP『COSMIC☆HUMAN』が231,635枚を売り上げ週間シングル・セールス首位 | Daily News | Billboard JAPAN

 

【ビルボード】Hey! Say! JUMP「COSMIC☆HUMAN」が23万枚を売り上げ3冠、総合首位を獲得 | Daily News | Billboard JAPAN

 

ジャニーズならオリコン1位当たり前みたいなところがあって、JUMPもデビューシングル以来、連続1位記録を更新し続けている訳です。でも、今回はヒヤッとさせられましたよね。まず、初日(フラゲ日)オリコンデイリーが、「マエヲムケ」を約1万下回っての約13万枚。前作も、DVD付きが初回1のみ、とJストさんの商売っ気の無さに涙出そうだったんですけども。さらにそれを下回ってしまった。そして、もっとハラハラしたのが、オリコンデイリーの順位の推移です。


7/31付け(フラゲ日.火曜)1位
8/1付け(発売日.水曜)     1位
8/2付け(2日目.木曜)       1位
8/3付け(3日目.金曜)       2位
8/4付け(4日目.土曜)       4位
8/5付け(5日目.日曜)       2位

Billboardで言うところのフィジカル指標(CD売上)に強いはずのジャニーズなのに、フィジカル指標のみのオリコンデイリーで、初週で1位から落ちている。その上、4位というのはワタシ多分初めて見ました。
一応、デイリーの数字が出ると推定枚数をメモしていくようにしているのですが、4位になるとその数字すら出ない。初めて、手元表の枚数記入する枠に、数字でなく「4位のため枚数不明」と書き入れました。
しかも、3位までの枚数も4桁だったりして、これを下回ったか、とハラハラすることに。日々追いHUMAN してはみるものの、一個人がちょっと買い足したからって何とかなる気がしない。

そんな頃、Twitter上で動きがありました。「ツイートやリツイートで順位を支えよう!」という動きです。あんなに、小うるさくこの一オタクが「アーティスト名」と「曲名(出来れば正式名称)」をセットで呟いてくれ、などと言ったところで全然浸透しないどころか、「ファンタ」「ギミラ」「OT」「リンラリンラ」「ホワラ またはWL」等の略称のみで呟かれることが多く(略称が浸透しているということは、それだけ愛されている印でもあるが)、Billboardのツイート指標は全然振るわないのが常だったというのに。今回は、タグ付けもちゃんとしている。
#HeySayJUMP
#COSMICHUMAN

そうなんだ、JUMPのアーティスト名って「!」が入っている時点で、Twitterのタグ付けに向かないところがあります。記号が入ることで、区切られてしまい、#Hey!Say!JUMPと正式名称を入れると、#Heyっていうタグになってしまうかなしさ。だから、「!」は除かなくてはいけない。
なのに、今回は曲名にもトラップが。☆が入っているーー!これも、記号なので、正式名称でタグ付けすると、☆で区切られてしまい、ただの#COSMICになってしまいます。COSMIC とHUMAN の間を空けてもダメなんですが、そこもちゃんとクリア出来ていて良かったな、などと考えていられたうちは良かった。

あれ?なんだか、おかしな方向に事が向かっているぞ? 「100RTで、35枚買ったことになるから、RT頑張ろう」「買わなくても、こんな形でJUMP に貢献出来る」「RTして、オリコン1位頑張ろう」

ちゃうよーー!オリコンBillboardが混ざってるし。買わなくていい訳あるかいなー!
Twitter上でも、丁寧に違いを説明している方たちはいたのですが、そのツイートこそ大してRTされていないかなしさよ。ただ曲名とJUMPの名前だけを羅列したツイートはRTしまくられているというのに…。


こりゃあかん、今後の事を考えてもあかん、ということで、オリコンBillboardのランキングの違いを自分なりにまとめてみました。これが、今回の本題と言ってもいいです。


オリコン
CDのセールスをカウント。対象は各CDショップのレジを通ったもの、ネットショップで購入されたもの。
ただし、オリコン集計協力店から上がってきた数字をまとめるので、協力店以外で購入したものは残念ながらカウントされない。
ダウンロード販売については言及されていないので、ディスクとして形あるものの購入だけがカウントされていると思われる。
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/about/

 

オリコンデイリー
フラゲ日の販売数から確認出来る。翌日の夜(19時ごろ)に前日推定販売枚数を表示。つまり、発売初日の夜に、フラゲ日の売上枚数を見られる。ただし、有料の会員以外が枚数まで閲覧できるのは上位3位のみ。推定枚数が1の位まで表示されているために、「昨日私が買った分がここに反映しているわ、うふふふ」という自己満足を味わえる乙なサービスである。

 

オリコン週間ランキング
発売翌週の火曜朝(? 少なくとも今回はこの時間)にオリコンニュースとして、まずは発表される。「オリコン1位連続23作目」、などというのはここから。確かにこういった記録にこだわりそうな事務所ではあるので、ファンが連続記録を止めたくない、それもよりによってメンバー主演ドラマの主題歌で、と思うのは良く分かる。
サイト上で週間シングルランキングが反映するのは、オリコンのサイトでは更新は毎週火曜17時ごろとあるが、実際確認出来るのは水曜17時ごろ。もしかしたら有料会員は火曜、それ以外は翌日、と会員優先の仕組なのかもしれない。

 

Billboard
CDの売上枚数以外の指標も取り入れた恐らく「今、本当に流行っているもの」の数値化を目指したランキング。
「『所有』と『接触』を組み合わせた総合チャート、共感性の高い『楽しいヒットチャート』」と公式サイトにあり、分かるような分からんような。
参照http://www.billboardjapan.com/special/detail/1267

 

指標
①パッケージ(CD等)の売上枚数
②ダウンロードセールス実績
③サブスク(音楽聴き放題サービス)での再生回数
④公式のYouTube動画、GYAO動画再生回数
⑤ラジオ放送回数
⑥ルックアップ回数(CDをパソコンで読み込んだ際に、データベースにアクセスした数をカウント)
⑦楽曲名とアーティスト名のツイート数

②③④は、JUMPはそういったサービス提供をしていない。⑤のラジオも、ジャニーズ無関係のラジオ番組ではなかなかかからない(伊野尾さんが全国の沢山のラジオ番組にコメントを寄せて曲をかけてもらっていましたが、それはこの指標にも反映しますね)そうすると、①CD売上枚数⑥PCへ読み込んだ時にデータベースにアクセス⑦ツイートの3つしか、頑張りどころはないとも言えます。

 

Billboardサキヨミ
発売日の翌日(つまり木曜)に出る、フラゲ日+発売初日の2日分の売上枚数を元にした速報。月曜から水曜の3日間の数字を集計、とあるが、さすがに発売2日前に、レジを通るCDは少ないと思われるので、実質2日分。オリコンデイリーの2日分の数字より少し上回るのが常(データ提供元が異なるのと、あくまで「推定」売上枚数なので。オリコンBillboardも、それぞれ集計協力店以外の数字は流石に把握出来ない)

 

Billboard週間セールスチャート速報
発売翌週の月曜に出る。ここで、出る数字はあくまでもセールスチャートなので、ツイート数などは加算されていない。初週累計販売数が確認出来る。

 

Billboard JAPAN HOT100
オリコンの週間ランキングに相当。ただし、上記のようにセールス以外の指標も加味した総合ポイントによるランキング。めざましエンタメコーナーで発表されるBillboardランキングは、ここのところDA PUMPの「U.S.A.」が何位か、ということを取り上げているので、週間セールスチャートではなく、こちらの複合的チャートであるHOT100を取り上げていると思われる。だから、Billboard1位取れた!と月曜のBillboardセールスチャート速報を見て喜ぶのはまだ早い。


◆今回のデマまとめ
RTしたら、オリコン順位に貢献出来る

→一切貢献出来ないよー。

 

100RTで35枚買ったのと同じ効果。
→RTが指標に反映するのはBillboardだが、指標の計算方法は公表されていない。以前は、セールス指標が何位、ツイート指標が何位、総合で何位、というのがわかり、グラフ化もされ、並べ替えも出来る楽しいランキングサイトであったが、現在は独自に計算された総合ポイントによるランキングになっている(残念である。グラフを見て、アーティストごとの傾向をふむふむと考えるのは面白かったのに)。
ツイートの集計データを提供しているのは、NTTデータ社であることだけは公表している。そう、ツイート情報は、一応匿名化された上で商品になっています。そんなデータを誰が買うかと言うと、その良い例の一つがBillboardな訳です。ビジネスとしてのデータ利活用成功例。Twitterが、ただで利用出来るのは何故か。広告とデータビジネス(分析含む)、この2つが大きな柱なのでは?(もちろん、利用規約にデータ収集に同意することは最初にうたわれている)

 

#NowPlayingのタグ付けしないと反映されない
→これは、「Billboardの自問自答」というページで、どんなツイートが拾われるか書かれているものの、#NowPlayingについては言及されていないこと。発売前の楽曲もツイートによりランクインすること。この2つから、無関係と考えています。
発売前楽曲がツイート指標でランクインすることについては、以前何故発売前なのにランクインしているんだろう?と調べてみたところ、アイドル卒業に伴って、最後のシングルが彼女がセンターであること、歌詞の内容が彼女の卒業に沿ったものでは、というファンの様々な歌詞解釈がたくさん出たことが理由なんだなぁ、なるほど、と思ったことがあります。


最後に
オリコンランキング」と「Billboardのヒットチャート」の違い、拙いまとめでしたが、伝わっていれば幸いです。一個ずつ確認していたら、だいぶ時間かかってしまい、遅くなりました。

順位にハラハラしたり、ワクワクしたりするのは、ファンだからこそかと思います。今後も、ドキドキしながら、ランキングを追っていくのだろうなぁ。
ちなみに、本記事はあくまでも一個人が個人的に確認した内容です。また、Billboardがこの2年の間にガラリと順位表示形式を変えていたりと、常に変化する可能性がありますので、その辺りは何卒ご了承よろしくお願いします。