楽しけり

新規が伊野尾沼で右往左往しています

昨日の宮城県ルポを見て。

(宮城県ルポを見て)

確かにこれは電車内などで見ることが出来なくて良かったです。笑顔に弱いオタクなんでね。笑顔に泣きました。嗚咽が漏れたよね。感動ドキュメントものって、苦手な時もあるんですが、とてもまっすぐにオタクの心に刺さりました。そして、伊野尾さんのナレーション。私にとっては、また新しい伊野尾さんを見た想いでした。真面目な声で語ることも今までに何度もあった訳ですが、そのどれとも違って新しかった。伊野尾さんと言えば、言葉尻をちょっと早く切り上げる独自の読みグセがあって、「そし誰」のボイスチェンジャーを使ったシーンでは、早々に「これいのちゃん?」とオタク界隈がざわつくなんてこともあったくらいですが、それが全然なかったですね。ファンでも何でもないけど何となく伊にゃー慧などでちょっと知っているという人がここだけ聞いたら、伊野尾慧だと気がつかないかもしれません。伊野尾さんには知らない可能性がまだどれだけ詰まっているのだろう、と思わされました。そして、涙声になった訳ですけれど、賛否両論あるかもしれないですが、好意的な意見の方が多かったように思います。一番私が心に残ったのは、別にファンという訳ではなさそうな東北の方が「朝の番組で、伊野尾くんが泣いている(中略)がんばろう。」と呟かれていたことでした。大人の男性のようでしたが。いのちゃんが何よりも考えているのは、被災された当事者の方に、笑顔や元気を届けたいということだろうと思うので。

冒頭で永島アナが「津波の映像が含まれています」とわざわざ断ったように、震災の記憶はまだ多くの人の心に傷を残しています。しかし、この伊野尾さんの宮城ルポは真摯に向き合ってなお、暖かい笑顔にあふれていて、そういった意味でも優しい映像となっていたのではないかと思います。震災当時、繰り返し辛いシーンがテレビで流され、子どもの前ではテレビを付けないようにした親御さんも多かったと聞いています。でも、この映像なら小さいお子さんと一緒に見ることが出来る。お父さんお母さんと一緒にこれを見ながら、震災のこと命のことを話したりすることが出来る。放送された時間を考えると、朝ご飯を食べながらこれを見てそれから登校した小学生もいたかもしれない。不肖ワタクシ、神奈川県民なんですけど。そう、震災で避難してきた子どもがイジメにあったことが取り上げられている神奈川県です。恥ずかしく思えばいい。恐ろしい思いをした地から避難してきたら、イジメに合うって何だそれ。人間だから色々思うこともあるだろうけれど、イジメる以外の選択肢を思い付けない底の浅さよ。そんな人々に届くか届かないか分からないけれど、アイドルという異なる切り口が加わることによって届く幅というのは広がっているとは思います。

そして、ここからは完全に伊野尾担としての感想で。マジメな話から離れますので注意。冒頭、在学中何度も被災地入りしたこと、研究室を選んだ経緯、卒論のテーマについて語る伊野尾さんがアイドルではなくてきゅんとさせられます。そして、ダウンの中に着ているシャツの襟が少しよれて、お洒落じゃないことに非常にきゅんとしました。このオタクが学生時代、理系男子がこういうのを着ていたよなぁ。実在の理系男子感。普段は、厨二感溢れるクソかっこいい伊野尾さんか、天使かな?未成年かな?あざとかろうと可愛いは正義!な伊野尾ちゃんの姿を愛してやまない、病膏肓に入ってしまったオタクなんですけど、時々実在男性リアル感出されると、非常にぐっと来ますね。(以前も、リトラワイプの仏頂面にぐっと来ました、笑) マジメな特集でそんなところに目が行くとは、我ながら申し訳なさでいっぱいです。

それにしても、子ども懐かせ力。これについては、不謹慎ではないですよね。最後の幼少期の圭人りんを彷彿とさせる長髪の男の子は、最初目も合わせてくれないくらいだったのに、お別れの時にはいのちゃんに走り寄って抱きついて笑顔。抱き上げて笑顔のいのちゃん。いのおピクチャーはこれだったか。この笑顔の前に、一緒にダンスしてみたり色々あったのだな。出産が早まりお母さんが病院に向かわなければ、産まれることもなかったかもしれない彼の命。と考えながら見る二人の笑顔には、泣かずにはいられませんでした。すぐ泣くよ、このオタク。しかし、おかげで昨日は誰に対しても優しく過ごせた気がします。昨日の記事に追記するつもりでしたが、とても追記という長さではなくなったので、余談部分だけで上げました。ほぼ余談で失礼しました。