楽しけり

新規が伊野尾沼で右往左往しています

「インセプション」で危うく自担拗らせそうになる。

ところで、皆さまはmusic.jpに入会してすっかり映画鑑賞を堪能された頃でしょうか。真っ先に自担おススメの映画を観たりされましたでしょうか。ははは、まさにスポンサー様の思い通り。昨年の昭和坊主頭JUMP はインパクトはあれども、だからと言ってじゃあmusic.jp会員登録するか、という動機付けにはいささか弱かった。このオタクもCMを確保した後はもうただただmusic.jp様に感謝して終わったものです。しかし、今回は違う。メンバーがおススメ映画について語っている動画を見られるのは、月額会員のみ。しかも今なら7日間お試し無料期間あり。上手い。まんまと、登録するよね。そして、おススメを語る動画見た後は、そのおススメ映画見ちゃうよね。

そんなオタクは、ワタシだけではなかったようで、メンバーが勧めた映画が急上昇してTOP10入りしたとのこと。


http://music-book.jp/video/news/news/172885/f  


ちなみに、TOP10入りしたのは、山田くんオススメの「華麗なるギャツビー」と自担推薦の「インセプション」の2つ。山田担はまず「総数が多い」のだと思いますが、伊野尾担は数と言うより、ネットでどうこうするのが好きな人の割合が多いのではないかと思ったりしました。本当に新規も新規の頃、各担当の傾向みたいな一覧を見かけて面白かったのですが、「伊野尾担は、SNS好き。投票ごともマメ」と言うようなことが書かれていてですね。確かに、先日行われていた〈非公式〉ジャニーズ楽曲大賞で、集計用データとして公表されていた自担回答の堂々第1位が伊野尾さんだった訳で。どう考えても、日本中に点在するジャニオタの各自担を正確に集計したとしたら、嵐兄さんを抑えて伊野尾担の数が1位な訳がありません。となると、Twitter上に多く生息しがちで、投票ごとにもマメな伊野尾担、という評価は、まあ間違っていないかもしれません。自分自身はどうかというと、元はSNSの類いが続けられず、何かをキッカケにアカウント作ってもじきに放置というような人間でした。もし、元々SNSキラキラ女子だとしたら、旧友と1年越しの年賀状でやり取りなどしていないで、さっさとFacebook なりインスタなんかで繋がっていますとも 笑。伊野尾さんを愛でることを趣味としてからですよね。延々とブログを書き綴ったり、必要に駆られてTwitterを日夜確認したりするようになったのは、とか言うてましたら、早速めざましくんが明日30日はJUMPが出ると言っておられます。MV解禁かな、何かな。…全く人は変わるものですな 笑。伊野尾さんのせいで。


てな訳で、SNSではないけれども、スマホで映画を観るだなんて、以前なら考えもつかないことを、伊野尾さんのおかげでやってみたりして。まんまと、「インセプション」見てしまいました。多分、伊野尾さんが勧めていなければ一生観る機会はなかったかもしれない映画。


【ここから映画の内容に触れます★注意!】


夢の中のそのまた夢のそのまた夢の中。それをあたかも世界創造のように設計し、その中にもぐることを生業とする人々。夢と現実の区別が付かなくなって自ら死を選んだ妻。それでも、夢の中に潜ることをやめない主人公。これは夢か現か。さっき覚めたのが夢?これは現実?それとも。最初の夢の一瞬が、その夢の中の夢では少し長くて、さらに次の夢ではもっと長くて、深く潜れば潜るほどに、永遠という時間すら創造出来そうだ。行き来する瞬間のくらりとするような陶酔。と、このように書いていくとかなり怖いですし、幻想的なようですが、実際はもっと幻想的な雰囲気は少なくてアクション映画のようでもあり、スパイ映画のようなハラハラ感もある男くささすら感じる映画でした。ラストシーンは、これは夢か現実か分からないよ、と示唆するあるアイテムを映して終わります。怖いよ、病む…、これが一番のオススメなのかい、自担よ…と思いながら出社すると、前日に「スターウォーズ エピソード5」だけ観て面白いかどうか、と尋ねたスターウォーズオタクの同僚が話しかけてきました。ちなみに回答としては、入門として観るのなら1か4がオススメで、5は絶対勧めない、とのこと、お薦めしてくれた裕翔くんよ…。多分、全エピソードを観た上での最高作がエピソード5なんだよね?あんな人気作を全然観ていないワシが悪いのだ。

同僚は、もちろん「スターウォーズを見たか?」と聞いてきたのですが、すまぬ、真っ先に自担のお薦めを見てしまったという言葉はさすがに飲み込み、「インセプションって映画を先に見てしまった。余韻がヤバい。夢の中のまた夢の中のって考えるとおかしくなりそうだし、最後のシーンで結局どっち??って分からないまま終わるし、帰り途、一階層多いんだよ、ってことはさ…」とグチグチうったえるオタク。すると、同僚はこんな辛気くさいたわ言を聞いた後にしてはパッと明るい顔になって、クリストファー・ノーラン監督の世界観の魅力を生き生きと語り出し、あの映画は面白い!と楽しそうに締めくくったのですが。ノーラン監督??今、監督が誰か知ったよ。CGを多用せずに、独自に構築した世界観を映像化することも特徴の一つ。彼が作り上げる現実に存在しえないような世界が面白い、そうな。へぇー、と思うと同時にあの映画を病みそうになりながら見ずとも、こうやって楽しめばいいのか、と目から鱗。そして、その時思い出しました。伊野尾さんも、ニコニコしながら楽しそうに、この映画の話をしてましたよね、動画の中で。面白いなーって思って見ればいいのか、そうか。ざっくり括って申し訳ないですが、理系男子の頭の中は良く分からん、みたいな気分になって楽しくなりました。

考えてみたら、伊野尾さんのお薦め映画って、この「インセプション」も「トゥルーマンショー」も「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も同時に存在する2つ以上の世界(並行世界)を描いているという共通点があります。たまたまなのか、あえてなのか。

子どもの頃から、個人としての生活と芸能人としての生活を行き来して暮らしてきた伊野尾さん。楽屋なんて、仕事の移動中なんて、もしかしたらドッキリカメラに今も映されているかもしれない。今この瞬間、完全な私人であるかどうか、境い目はどこだろう。お仕事の境い目だってそう。JUMPメンバーとしての伊野尾慧。ジャニーズとしての伊野尾慧。めざましファミリーとしての伊野尾慧。伊野尾慧だけど伊にゃー慧。歌って踊る自分。演技する自分。被写体の自分。真面目なニュースにコメントする自分。先月号の雑誌でこう回答した自分。今週のラジオでこんな話をした自分。色んな自分を行き来して暮らし、それを注視される生活。って考え出すと、まあ、深みにはまるんで、これくらいで 笑。でも、一般人よりは、沢山の自分を持っているであろうし、このオタクはこうやってどちらかというとマイナス方向に考えてしまいますが、多分伊野尾さんは楽しんでいそうですね。そう「インセプション」を楽しそうにお薦めしてくれるあの動画の中の伊野尾さんのように。どれが本当の俺か、なんて考えこんだりしないで、どの俺も楽しんでよ、と言われているようで(言ってませんけどねー)、「インセプション」きっかけで、危うく伊野尾さんを拗らせそうになったり思い直したりしました。ははは。

皆さまも、自担のお薦め映画を観る際はお気をつけて。だって、ギャツビー見ながらスターのあり方を考えるエースとか、好きになったら止まらなくなる話をイケボでする人とか、泣いちゃうシーンを教えてくれるベーシストとか、「子離れ出来ない親とか見てほしいなと思いますね」って愛くるしい顔で微笑む子だったり、割と大変じゃないですか? はー、考え出すと色々しんどいのでここらでやめておくとして、取り敢えず、自担お薦めの映画くらいは見てみたいし、質問した手前、スターウォーズも見ておきたいし。オフライン視聴(ダウンロードしておく)活躍させて、通勤の合間にでも見ようと思います。