楽しけり

新規が伊野尾沼で右往左往しています

憎しみと怒りで心がいっぱいになる。

比較的穏やかな性質ではありますが、自分自身の心の制御が出来なくなる種類の事柄があると普段から自覚しています。それは、子どもが辛い目、酷い目に合うことで、事件事故で人が亡くなった時に、亡くなった方が大人だと少しホッとしてしまうほどで本当は命の価値は年齢には関係ない筈だけれど、自分の心の動きとしてはそうなってしまうのです。正しい訳ではないのは知ってます。

このところ、子どもが亡くなるニュースを見聞きすることが多く、ただ自分の気持ちを抑えるために、一瞬強く酷く加害者を呪ったのち、その事柄を考え過ぎないように注意していました。私に何が出来る訳ではない。ただただ、生まれ変わって次は幸せでたまらない人生を送って欲しい、そう願うくらいしか出来ないから。

でも。今日も辛いニュースを報じていて、ダメだ酷いダメだと思い、すぐ次のコーナーが「いのお飯」で気持ちが切り替えられず、たださすがに立本さんが登場した時にはちょっと笑えてほっとしたのですが。

後半になって、伊野尾さんがこのニュースについてコメントしている。涙をこらえながら、「許せないことです…5歳の女の子をここまで追い詰めるって許せないことです、すみません」と話しているところを見たら、感情が吹き荒れて止まらなくなりました。伊野尾さんとJUMP は、私の心の中の柔らかい、言ってみればお花畑のような場所にいて、伊野尾さんを見るとそのフワッフワな感情域が反応する仕組みになっているんです。そのアキレスの踵のような場所で、この事件を受け止めてしまったら、もうとても大人として落ち着いた冷静な感情制御は出来なくなりました。

加害者への怒りと憎しみで心がいっぱいになり溢れ出て、呪詛が湧き出て止まりません。自分より圧倒的に弱い者に対し力を振るい、よくものうのうと生きているものだ。そして自分に危害が及ぶのを恐れてなにも出来なかっただと?危害を加えられていたのは、自分より遥かに弱い小さく可愛らしい子どもなのに!

子どもは例えば自分を庇って暴力を受ける親を見ても傷付くのであって、暴力を受けていることを見せることも暴力の一つだと聞いたことがあります。庇って自分がなぐられれば良かったではないかと思いもしましたが、そうではなく、子どもを庇うのではなく共に逃げるべきなのだと。そう、逃げて欲しかった、一緒に。それでなければ手放して欲しかった、せめて。


加害者を呪う言葉が後から後から出てきてしまい、テキストを書いては消し書いては消し、を繰り返しています。酷い行いをする者が、人間という心を持った生き物であると認めたくありません。罪を憎んで人を憎まず?とてもそんなことは出来そうにありません。自分の中にも闇はあります。けれども、これは承服出来ない。受け入れられない。どうしても、無理だ。


こういった意見を述べるなら、小さくとも自分で実行出来そうな何かを考えるべきなのですが、何も、何も思いつきません。この世の全ての苦しんでいる子どもから、今すぐにその苦しみが取り除かれ、楽しく遊んだり幸せに笑ったり、辛いと思うのは「苦手な野菜食べるのやだ」「にいちゃんがうるさい」「明日のテスト憂鬱」「また宿題しなさいって言われた」。そんなことだけでありますように。それだけを強く強く祈ります。