楽しけり

新規が伊野尾沼で右往左往しています

オタクが「ピーチガール」の特典映像Diskを見る。

【注意!!】「ピーチガール」特典映像のネタバレしています。




ほんとにしてるよ。




本当にネタバレ!!で、す、よ!









はい。さて、伊野尾担の皆さまは「ピーチガール」の円盤をご覧になった後でしょうか。このオタクも、週末、家族の留守に鑑賞しました。いや、これは、その、もう。人前で見ること能わず。絶対無理!特に、隠しコマンド…。映画本編ではさっと通り過ぎて終わってしまうカイリとモモちゃんのデートシーンをじっくり見せてもらえましたけども。あぁ、カイリ切ないなぁ。すごく楽しそうなシーンだけれども、「好き」の分量がモモちゃんより、カイリの方が上回っているように見えるんですよ。モモちゃんは、心底カイリにメロメロって訳ではないんだな。確かにストーリーとしても、この後二転三転あってからやっと、やっぱり本当に好きなのは守りたいのはカイリ、というラストに繋がっていくので、まだ中盤のデートシーンでは、カイリのモモちゃん大好き!パワーに押される形で付き合うに至ったモモちゃんですもんね。でも、伊野尾担、カイリに肩入れして見てしまいますから、ああ、こんなに全身で「モモちゃん大好き!」って伝えているのに、なのにこんな…カイリ切ないな、ってなる訳ですよ。しかも、これらのデートシーンは台本があるわけじゃなくて、アドリブなんですよ。まるで、伊野尾さんがつれなくされているかのようで(いやつれなくされている訳じゃないんだけど、二人に温度差がある)、それも切ないし。また、カイリでいる時の伊野尾さんは本当にモモちゃんが好きだったんだろうな、そして、モモちゃんはやっぱりトージなんだよな、って伝わってくるようで、別の意味でもまた切ない。そろそろ自分の立ち位置がわからなくなってきますけども。だいたい、オタク達が、安心して山本美月ちゃんを応援出来たのだって、美月ちゃんが伊野尾さんに全然ベタベタしない、ということも一つにはあった筈。彼女がジャニーズとの共演が多いのも、一つにはそういう安心感もあるからでは、とこのオタク勝手に想像しています。もちろん、キャスティングは、演技力、美しさ可愛さ、人気があってのことですけどね。

なのに、モモちゃんにはカイリにメロメロでいて欲しかったのだろうか。うん、多分、そうなんですよね。カイリであっても、台本のないアドリブシーンなんて伊野尾さんがオーバーラップしてしまうから、モモちゃんであれ、誰であれ、愛されていて欲しかった…ようです。複雑なオタク心 笑。

とは言え、このディスクは素晴らしい。伊野尾さん本人が「映画やドラマを撮っている時は、自分でもキレイな見てくれをしているなと思う」と、どの雑誌だったかな(ポンコツですまぬ)、言っていたくらいで、それを読んだ時は何言ってんだい、いつだって綺麗でしょうよ、と思ったものですが、それにしてもこの映像に映される伊野尾さんはやはり綺麗かもしれません。25歳終わりかけの伊野尾さんのその時だけの綺麗な姿が映像作品として残っているんだな、と非常にオタクがオタクであるという所以のような感想を持ちました。

はい。隠しコマンドの中の話、まだ続けます。アクセサリー屋さんでふと真顔で横顔を見せる瞬間があるのですが、どうしてこれを本編で大きく扱わなかったのだろうか、と思うくらいのパーフェクトな横顔なんですよ。ここではキスなんてしないのですが、キスに踏み出す一歩手前のあのきゅっと時間が止まるような一瞬の表情ってありますよね。あの顔をしている。いかにも切ないという表情はしていないだけに、かえってリアルでドキドキしました。あの表情を完全に演技で演っているのなら、大したものです。でも、多分ですが、あの瞬間、演じていたというよりは、恋をするカイリとしてあそこに演技ではなく存在していたのではないかな。と思わせるリアリティ。そして、息を詰めて、画面に見入っている自分の様子は、昔話「3枚のおふだ」で、小僧さんをとって食おうと刃物を研ぐ鬼婆の顔くらい、人に見られちゃダメなやつ。きっと多分そう。あ、すいませんね、ニヤついた顔、想像しないで下さい。伊野尾さんの横顔の美しさとリアリティについて語っていたというのに。

さらに、可愛らしさについても語ってしまおう。家具屋さんのソファのところです。ソファにピョーンと座って、まるで小さな子どものようにはしゃいでお尻でバウンド。かと思えば、2つのソファに分かれて、頬杖をつくようにしてうつ伏せに横になって向かい合って、笑いあう。やっぱり、隣がいいなってくっついていくと横にポンと逃げるモモちゃん、追いかけてポンと弾むカイリ。その繰り返しで端っこまで行ったら、「もうくっついてこないで!」「えーヤなのー?」ってイチャイチャ。可愛い! 生まれ変わってカイリになりたい!いやモモちゃんか? 残念、前世に徳を積んでいなかったようだ。

可愛いと言えば、メイキングも数々可愛い。撮影が順撮りではなくて、これでクランクアップというシーンが、トージとモモちゃんのラブラブな登校シーンに、横から茶々を入れるカイリ。確かに、よりによってこれがラストとは。二人がラブラブなのに、さみしいよなぁカイリ。いのちゃんがスタッフさんに、   「可愛くボヤいて会話しているシーンが、それはそれは可愛いし、やっぱり切ない。そうだね。みんな揃って終わりだったら、良かったね。ってメイキングでも切なくなるオタクですよ。

そして、舞台挨拶やイベントなども特典映像に収録されているのですが、Wとは言え、主役なのにジャニーズなのに、キャーキャー言われているのに、盛り上げ役に回ろう回ろうとする伊野尾さんが見られます。情報番組や雑誌、スポーツ紙でも見てはいましたが、こう綺麗にまとめて見られるとは有り難いことですが、いつでも少し自分を落として、場が盛り上がればいいというスタイルなんですね。だいたい、高校生の可愛い恋愛映画の主人公なのに、壁ドンするどころか、むしろヒロイン含む3人にされてみたり、絵になるカップル、トージとモモにちょっかいを出すみたいな役回り。トージがまたカッコいいわ、いい奴だわ、やなコトしてもちゃんとそれはモモちゃんを守るためという理由があるわ、非の打ち所がない(真剣佑くんがまた切ないいい顔しますしね) 良く最後にカイリが選ばれたな!と思ったりもするのですが、カイリってモモちゃんにとって、白馬の王子さまではなくて、「わたしが幸せにしたい」人なんですね。これは、いい大人にも共感しやすい価値観。お姫様に、私が幸せにする!と宣言される王子様か。そう言われてもおかしくない可愛らしさです確かに。でも、自分の一生の仕事を得るために、キチンと実学を学び、賞を獲って留学して戻ってくるという堅実さ。可愛らしさと堅実性のハイブリッド。あれ、これどこかで…そう、伊野尾さんじゃないか! メイキングでも、製菓の指導を受けている姿は、見た目はあの耳かけパティシエスタイルで最高に可愛いのですが、声も低く返事も短く「男イノオ」といった佇まい。もちろん、そのカットは一発OK。画面に映るいのちゃんはあくまで可愛くて、少しテキトーなのに、お仕事相手には「打合せで、企画の意図をすぐ理解する」などと言われるデキル男な伊野尾さん、を思い出させてくれます。皆さんもご存知の通り、可愛いだけじゃないんだよ、うちの伊野尾さん。


メイキングの何がいいって、知っているあのシーンが別の角度で見られることですね。あの女装シーンも、別アングルで見るとまた、趣深いものです。そして、思ったよりもごく近くにぎっしりスタッフさんがいて、この環境で演技か、大変だな!舞台以上に、気持ちを作るのは難しいだろうななどと、今更なことも考えました。あと、メイキングのカメラさんにニコニコする伊野尾さんね。MVのメイキングでも、こういう顔見せてくれるよね、そう言えば。

「こんな完成されたコスプレ、なかなかないよ?」と美月ちゃんに褒められる伊野尾さんの女装でしたが、美月ちゃんてなかなかのプロレイヤーですからね。その美月ちゃんに褒められたよ、という喜び 笑。海辺で「朝陽が綺麗!」とはしゃいだ後に、伊「色がハロゲンヒーターみたい」山「味の染みた玉子みたい」って、その例え?? あの有名な、お湯入りプラスチック衣装ケースに、すっぽり入って「温泉🎶 露天風呂♡」な伊野尾さんも、映像で見られます。可愛いし、「過酷な撮影」っていうカテゴリ分けされた映像(水温がマイナスの海にザブザブ入る。入る前はダウンコートを羽織っている程の気候)なのに、なぜか楽しい雰囲気になっているのは、伊野尾さんの成せる技。腹チラもありました。

「終わっちゃうね、寂しいよ」と、メイキングカメラに言った伊野尾さんは、クランクアップの挨拶を一瞬泣きそうになるものの、しっかりこらえて男らしく挨拶。まだ2シーンあるから感情的になっちゃいけないし、コンパクトにまとめなくちゃと考えるなんて(あとでスタッフさんに話している)、初めての映画出演だというのに本当に周りが見えていて素晴らしいよ。

メイキングの最後は、サプライズでクランクアップの花束を渡すため、小さくしゃがんでいる伊野尾さん。チンマリして可愛いよまた。「俺も正直、一緒の終わりが良かったな。俺の最後のセリフ、バイバイバーイだよ」と、カメラスタッフさんにボヤく伊野尾さんですが、スタッフさんたちも伊野尾さんもクスクス楽しそうに笑って、それはそれは幸せなメイキングのラスト。

主演は、現場の雰囲気作りも役割の一つであるというようなことを聞くことがありますが、こうやってスタッフさんと仲間になって作品を作っていたんですね。映画出演初めてだよ!しかも、同時進行で、「めざまし」や「メレンゲ」が始まっていたというのに。伊野尾さんのキャパシティの大きさよ。いっぱいいっぱいになっても多分伊野尾さんのキャパって伸縮可能なんだと思います。尊敬出来る自担で、誇らしいです。

あと、今見ると本当に伊野尾さんがほっそい。ペラペラに薄い上半身に細い腰、細い脚。儚い儚い言われていた伊野尾さんがここにいる。ここ最近、プロテイン飲んで筋トレして頭にグイっとタオル巻いて運動している伊野尾さんを見ているだけに、感慨深いものがあります。(反対に、「カラフト伯父さん」を知る人は、あのタオル巻いた伊野尾さんを見て、徹くんだ!って懐かしく思うらしいですね) 今まで伊野尾担、ふと無性に瑛治くんに会いたくなって闇雲に「そし誰」見返したりしていたかと思いますが、これからはカイリにも会えます。あの儚くて泣き虫で優しいカイリに、すぐ会える。円盤はいいな。


特典映像だけで、91分もあるんですけど、主演だからさらに出番も多いんですね。主演の有り難み。ファンが買うって分かってる構成です。正直、このオタクいいオトナなので、もっと大人が見に行きやすい映画に出演して欲しかった!と思ったこともあります(見に行く前は完全にそう思ってました) でも、こんな可愛い映画だからこそ、メイキングもあんなに楽しく可愛く盛りだくさんな内容にしてもらえたのでは、とも思うと、伊野尾さんがこの映画に出させてもらえて本当に良かった。

本当にですね、オリコンとかそういうの抜きにして(オリコンなら既にデイリー1位取っている)、伊野尾担ならこの特典映像Disk付きの「初回限定生産盤」は持っていていいと思うんですよ。おススメ。それくらい、想像以上に特典映像が良くて、松竹さんに感謝しました。今なら、普通に中古などではなく買えますよー。え、この記事読んでも特に魅力伝わらなかった?まあ、文才はない。知ってる。だから、百聞は一見にしかずって言うんですよ.昔から。円盤を買ってTV画面で見てみよう。話はそれからだ。(ピーチガール サントラを聴きながら。やっぱり、「I Love You Forever」と「ただ君だけが僕だけを見つめて」はいいな。TSUTAYA DISCASで試聴も出来るし、単曲購入も出来ます。)


https://music-tsutaya.tsite.jp/album/view/AL258601


(追記)

昨夜、なかなかの深夜に見返したんですけど、この記事で書いているほど、カイリはつれなくされていないような 笑。どれだけ、カイリに感情移入して見ているんだこのオタク、ってちょっと冷静になりました。


(「ピーチガール」豪華版(初回限定生産)2017.10.18発売)